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QCという名の職業責任

business6139
3 日前
読了時間: 5分

〜福井の大地から食卓へ、国際基準でつなぐ「安全・安心」のバトン〜

冷蔵された新鮮な野菜、生命力が溢れる色とりどりの品揃え。
冷蔵された新鮮な野菜、生命力が溢れる色とりどりの品揃え。

福井市中央卸売市場を拠点とする青果仲卸「マルミ青果」。私たちが日々向き合っているのは、地元・福井の生産者様が手塩にかけて育てた新鮮な青果と、それらを加工したカット野菜です。

農家さんのもとへ集荷に伺い、工場で加工・検査を行い、スーパーや飲食店の先にある皆様の食卓へ届ける――。この長いバトンリレーのアンカーとして、絶対に落としてはならないもの。それが**「食の安全と安心に対する責任」**です。

今回は、マルミ青果の製造工場(コールドチェーン丸岡工場)における**「QC(Quality Control:品質管理)」という仕事の裏側と、私たちが背負う職業責任**についてお話しします。


1. 「QA(品質保証)」と「QC(品質管理)」――組織の両輪で守る安心

食品の安全を語る上で欠かせないのが、**「QA」と「QC」**という2つの視点です。言葉は似ていますが、その役割は明確に分かれています。

  • QA(Quality Assurance:品質保証)「お客様に常に安心・安全な製品をお届けする仕組みそのものを設計・保証すること」。HACCPに基づいた衛生管理計画の策定、ルールの見直し、工場監査、社内教育などがこれにあたります。

  • QC(Quality Control:品質管理)「設計されたルール通りに、現場で製品が正しく作られ・検査されているかを実動でコントロールすること」。製造ラインでの温度管理、金属探知機検査、規格チェック、不良品の排除などを指します。

マルミ青果では、この「仕組みを作るQA」と「現場で実行するQC」が密接に連携し、決して個人の勘やその場の判断に頼らない強固なチーム体制を構築しています。



2. 国際基準「AQL(合格品質限界)」とは何か?

青果物やカット野菜の検査において、マルミ青果が全製品に導入しているのが**「AQL(Acceptance Quality Limit:合格品質限界)」**という検査基準です。

💡 AQLとは?


統計学に基づき、国際標準(ISO)や日本産業規格(JIS)でも広く用いられている科学的な抽出検査システムです。「入荷数や生産数量」に対して「何個抜き取って検査すべきか(抽出検数)」、そして「何個までの不良ならロット全体を合格とするか(許容限界)」が数学的・客観的な数値で厳密に定められています。

私たちはこのAQLに基づき、欠陥を以下の3段階に明確に分類しています。


マルミ青果工場で実際使われる国際基準の検査表
マルミ青果工場で実際使われる国際基準の検査表


標準品質水準数値
標準品質水準数値
  • 🔴 CRI(致命欠陥:許容0.65%)腐敗、カビ、異物混入など、万が一にも健康被害につながる可能性のあるもの。

  • 🟡 MAJ(重欠陥:許容1.5%)健康への被害はないものの、傷、日焼け、変色など、青果本来の価値や美味しさを損なうもの。

  • 🔵 MIN(軽欠陥:許容4.0%)包装のピンホール(小さな穴)、擦れ、ラベルの印字違いなど、外装・表示に関するもの。


「中身の野菜が無事だから、袋の小さな破れは見逃す」といった妥協は一切ありません。青果そのものの鮮度はもちろん、手に取っていただくパッケージの細部に至るまで、国際水準のルールで合否を判定しています。



3. 機械と人の目、そして「配分時の二重チェック」


製造ラインでは、まず金属探知機による機械的検査を行い、目に見えない微細な異物混入を未然に防ぎます。続いて、熟練の検査員による**視覚検査(目視チェック)**を実施。

さらに、マルミ青果の品質管理の大きな特徴は、**「出荷配分時のダブルチェック」**にあります。

検査を一度クリアした製品であっても、お取引先様ごとに仕分ける配分の現場で、再度別のスタッフの目で最終確認を行います。もしここで基準に満たない「不合格」が出た場合、

  • 不良品を完全に取り除いて組み直す

  • 全数を最初から包装し直す

  • ロット全体の再検査を行うという厳格な是正措置を即座に実行します。「まあ、これくらいなら大丈夫だろう」という甘えを構造的に排除する仕組みです。




4. 鮮度を守る「コールドチェーン」と「チームで確立する品質責任」



どんなに厳しい検査を行っても、流通過程で温度が上がってしまっては鮮度も衛生も維持できません。マルミ青果では、農家さんのもとへ集荷するトラックから、丸岡工場の受入・加工・保管、そして配送に至るまで、一定の低温を保ち続ける**「コールドチェーン(低温流通体系)」**を確立しています。

そして何より、この高度なシステムを真に機能させているのは**「現場で働くスタッフ一人ひとりの責任感」**です。

マルミ青果では定期的なQC教育を実施し、パートスタッフから監査員まで全員が「自分たちの手で福井の食の安全を守っている」という共通の認識を持っています。一人の検査員に重圧を背負わせるのではなく、工場全体が一つの強固なチームとして品質責任を共有していることこそが、私たちの最大の誇りです。


結び:農家さんの想いを、確かな安心に変えて食卓へ



福井の大地で農家さんが丹精込めて育てた野菜たち。その瑞々しい命と価値を1ミリも損なうことなく、最高の状態でお届けする。

「マルミ青果の野菜なら、いつ誰が買っても100%安心で美味しい」

その確信と信頼を築き続けるため、私たちは今日もチーム一丸となって厳しい基準と向き合い、QCという名の職業責任を果たし続けてまいります。



【会社概要】

  • 会社名: マルミ青果株式会社

  • 本社: 福井県福井市大和田1丁目101番地(福井市中央卸売市場内)

  • 製造拠点: コールドチェーン丸岡工場(福井県坂井市丸岡町)

  • 事業内容: 青果物仲卸業務、カット野菜製造加工、パッケージ業務、低温物流

  • 管理体制: HACCP準拠、AQL2.5抽出検査導入、全工程コールドチェーン管理

 
 
 

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